京都国際マンガミュージアムの「マンガの歴史を遺した男ーマンガ・諷刺画史研究家 清水勲の仕事ー」。ひと部屋での展示ながら、凄みのある内容だった。
マンガにまつわる著作で名前を見かける、くらいの認識の人も多いかもしれないが、そのコレクターとしての側面をかなり抽出。とはいえ、展示空間が広くないので、集めたものの一端を見せて、これが氷山の一角だと想像させる形をとっていて、油断しているとするっと見過ごしそうなのがもったいない。
部屋の奥まった場所で紹介されているのが、さまざまな漫画家に関する大量の切り抜きで、その数15万点とか。雑誌や新聞などの記事を自分で日々、切り抜いて、それに4400件ものキーワードを付与して、マンガ家の名前のあいうえお順に整理していたというのだからとんでもない。
ウォーホル展を見た時に、彼が「タイム・カプセル」として日常で関わりのあったあらゆるものを610箱分も残していて、ヤバい奴だなと思ったけど、あちらはあえての未開封を基本にしていたはずで、対して清水勲は自身で徹底した整理までやっているのだから、凄みが増す。梅棹忠夫×清水勲の資料整理対談、誰かが企画してどこかに残ってないだろうか。
しかも、収集と整理だけでなく、それを扱える機関に寄贈する道筋まで自らつけたことを思えば、まさしくコレクターの鑑。とりわけ今の時代は集めようと思ったら際限なく集まりすぎてしまうわけで、それを整理して価値付けして、寄贈まで持っていける人がどれだけいるか。整理から後ろのことをやるために学芸員や編集者がいるのかもしれませんが…。

担当学芸員の新美さんの話を聞いてます。この展覧会の話が記事の中心ではないですが。meets regional26年5月号に掲載予定。












